2013年10月09日

映画『世界一美しい本を作る男』

ドイツのシュタイデル出版の社長ゲルハルト・シュタイデルの多忙な日々を追ったドキュメンタリー作品。ある日はファッションショーの会場でカール・ラガーフェルドと話し、別の日にはギュンター・グラスの自宅を訪れ、かと思えば米国に飛んでロバート・フランクと打ち合わせ、社に戻ってはジョエル・スタンフェルドと印刷の色合いについて相談する、という具合。

本を作ろうとしているアーチストと直接話し、中身にふさわしい器としての本を作り上げていく。シュタイデル自身は、質素な服装で、ときには無精ヒゲを伸ばし、工場のおじさんといった風貌なのだが、この彼が一流アーチストたちの信頼を得ている「世界一美しい本を作る男」なのだ。

作っているのは工業製品ではなく作品であると彼は言う。彼の仕事ぶりは、電子出版花盛りの現在においてなお、形、色、サイズ、手触り、香り、重み、などを備えた紙の本には、抜きがたい魅力があるということを再認識させてくれる。


posted by kunio at 01:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画
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