2012年10月03日

國分功一郎氏のインタビュー

10月2日の朝日新聞に載った國分功一郎氏(高崎経済大准教授)のインタビューが面白かった。というか、痛快であった。

日本が新しい政治の創造に成功していない現状を「『思想』の欠如」によるものとして、次のように説明する。

---
「日本は、増え続けるパイの分配だけを考えればよかった昔とは違い、政策に厳しい優先順位を付けねばならない時代を迎えています。すると『こういう未来を目指すから、この点は我慢して欲しい』と国民を説得する言葉が求められる。そうした言葉を発するには、背骨となる思想が必要です」
「鳩山由紀夫さんと菅直人さんには一応『友愛』『最少不幸社会』という思想の断片らしきものがありました。けれど鳩山さんには現実に対応する考察力がなく、菅さんには仲間を集めて政策を実現するという政治家の基本がなかった。その次の野田佳彦さんは、官僚とアメリカと電力会社に要求されたことを、まるで自分の決断であるかのように語るだけの人でした。作家の高村薫さんは彼を『ただしゃべるだけの人形』と呼びましたね

自民党の総裁になった安倍晋三氏について問われると、國分氏はこう述べる。

「安倍さんがよって立つのは、思想というより具体性を欠いたイメージでしょう。首相時代に唱えていた『美しい国』の例として映画『ALWAYS 三丁目の夕日』が挙げられた時は開いた口が塞がりませんでした。領土問題や近隣諸国との関係について勇ましいことが言えるのも、自分が思っていることが実現したらどうなるかを具体的に創造できないからでしょう」

まあ、痛快だからといって、それで溜飲を下げて終わり、では何も変わらないわけだけども。
posted by kunio at 06:16| Comment(3) | TrackBack(0) | 社会
この記事へのコメント
新しい教科書を作る会の八木秀次と、御同僚というのが。
Posted by ぜっぴ at 2012年10月09日 17:26
ぜっぴさん、もしかしてお二人と面識あるとか?
Posted by kunio at 2012年10月09日 20:32
いぇいぇまさか。
Posted by ぜっぴ at 2012年10月10日 08:55
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/58702997
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック