2011年08月29日

『取り返しのつかないものを、取り返すために 大震災と井上ひさし』大江健三郎、内橋克人、なだいなだ、小森陽一著、岩波ブックレット

2011年4月9日に開催された「憲法のつどい2011 鎌倉」(鎌倉・九条の会主催)の講演内容を収録したもの。会の呼びかけ人の一人で、一年前に亡くなった井上ひさし氏をしのぶとともに、3月の大震災と原発事故のあとの状況を踏まえて、大江健三郎、内橋克人、なだいなだ、小森陽一の各氏が思いを述べている。

内橋克人氏は、「原発安全神話」が国家戦略として徹底的に浸透させられてきた経緯を紹介し、その手法が「原発安全神話」のみならず、改憲やTPPの推進にも用いられると指摘。また、「不安社会」という言葉で、いまの日本のあり方を表現し、日本の進むべき方向を示す。

大江健三郎氏は、井上ひさしとの個人的な交流のエピソードを紹介しつつ、ともに同じ時代を歩んできた作家としての心情を述べており、その深い敬愛の念に心を打たれる。

他の講演については割愛。良書かつ500円と安価なので、興味あるかたはぜひご購入を。
posted by kunio at 08:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・文学
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