2010年06月02日

『向田邦子の手料理』監修・料理製作 向田和子、講談社

『向田邦子の手料理』表紙
向田邦子が日常的に作っていた手料理をレシピと写真つきでまとめ、そこに向田邦子の写真や文章を散りばめた本。

結婚当初、会社の同僚が「簡単に作れる料理が載っているから」とプレゼントしてくれたもので、妻のほうはこれを使っていたこともあったようだが、僕は昨夜21年目にして初めてこの本を参照して料理を作った。余っていて早く使う必要があった茄子で何か作れないかと思って本書を手にしたところ、うってつけの料理(茄子の蒸し物)が見つかったのだ。

これで料理を作ったのは初めてだが、本そのものはこれまでたびたび開いて眺めてきた。向田邦子の写真がいいのだな。じつに美しい。有名になる前のスナップ写真なのにきれいに撮られているのは、プロのカメラマンが恋人だったのではないか、などという説をどこかで読んだことがあるようなないような。

興味深いのは、この人は若いころもきれいなのだが、年齢を重ねるごとにさらにきれいになっていくかのようであること。ときどき、そういう人っているよな。もちろん、肌の張りとかスタイルとかは若い頃のほうが勝っているのだとは思うけれど、化粧、髪型、装い、さらには物腰のような部分も含めた総合的な部分では、人は美しくなっていくことができるのだろうと思う。これは洗練ということも含まれるけれども、それだけではないだろう。

自分にも作れそうな料理がほかにもいろいろあるようなので、これからはもう少し本書を活用しようと思う。
posted by kunio at 08:57| Comment(2) | TrackBack(0) | 本・文学
この記事へのコメント
向田さんには記録映画のカメラマンNさんとの秘めた恋がありましたよ。Nさんが写したポートレートの向田さんはとても美しいです。世田谷文学館で「向田邦子展」があった時にその写真を見ましたが、それだけでふたりが過ごした時間の豊かさが分かる気がしました。
でもNさんは病気になり自死してしまうのです。
向田さんの書かれる脚本の中に流れる哀しみはこうした語られなかった出来事があったからだと感じています。

ところで茄子の蒸し物のお味はいかがでしたか?
Posted by yoshimi at 2010年06月04日 00:14
やはりカメラマンの恋人がいたのですね。
写真には、被写体とカメラマンの人間関係も写ってしまうと。

茄子は、レシピに示された調味料がひとつ足りなかったので、、、まずくはありませんでしたが、子供たちは食べませんでした。

昨日は、この本に載っていたシメジ料理に挑戦して、けっこうおいしくできましたが、「何かが違う」感がちょっと残りましたね。
Posted by kunio at 2010年06月04日 00:30
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