2015年05月13日

『日本文学全集01 古事記』池澤夏樹訳、河出書房新社

たまには本のことも書こうと思う。
池澤夏樹編集で日本文学全集の刊行が始まっている。その第一巻目『古事記』を読んでみた。池澤自身が現代語に訳したもの。恥ずかしながら古事記を読んだのは初めてのことなので、本書が他の現代語訳などと比べてどうこうというようなことより、「古事記ってこんな内容なのか」という驚きや面白さがあった。一言でいうと、神々による天地創造の時代から歴史時代(聖徳太子あたりまで)に至るまでの天皇の系譜の物語を中心とした神話的物語集なのだが、古代のおおらかさやストレートさにたまげるんだなあ。ちょっとしたことであっさり家族や親戚を殺してしまったり、天皇が旅先で出会う娘を次々に妻にしたり……。
登場する地名が現代の地名につながるものであるのも、親しみを覚える。ほとんどは九州や関西、東海あたりのものだが、少しだけ関東の地名も登場する。ヤマトタケルの話のなかでは、いま僕が住んでいる地域の地名も登場するので、このあたりをもしかしたらヤマトタケルが通ったのかもしれない、などと思うと不思議な感じがする。西日本の方は、身近な地名がバンバン登場するので、もっと楽しめるのではないだろうか。
posted by kunio at 02:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・文学
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/129697047
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック