2014年02月11日

映画『アメリカン・ハッスル』



FBIとの司法取引で捜査に協力することになった詐欺師の男女が、政治家たちや大物マフィアまで巻き込むヤバイ捕り物に関わってしまい、命まで危うくなる……という話。詐欺モノと聞くと、いかしたやつらが華麗なトリックで大金持ちから大金を巻き上げる、みたいなオシャレな映画を思い受けべてしまうのだが、その手の話ではない。だますほうもだまされるほうも、どこか抜けているし、生きのびようと精一杯。頭が薄い中年太りの主人公アーヴィン(クリスチャン・ベイル)も、本能だけで生きているかのようなその妻も、アーヴィンの恋人で詐欺稼業のパートナーであるシドニー(エイミー・アダムス)も、FBI捜査官も、みな不完全で、弱く、それゆえに愛おしい。

70年代のアメリカが舞台で、ファッションも音楽も、その時代を濃厚に感じさせるものになっている。

公式サイトによると実話なのだそうだが、事件を描くというより、70年代のアメリカの一断面を描くことを意図した作品、というように僕には思えた。
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2014年02月08日

映画『BECK』



これもバンドもの。同じバンドものでも、『ソラニン』などはアマチュアレベルの話であるのに対して、こちらはプロデビューをしようかというレベルなので(『NANA』なんかもそうだったな)、いきおい音楽的なシビアさが話に関わってくる。といっても、全体としてはコミカルで元気な雰囲気なので、何も考えないで楽しむ、というのがこの映画については正しい見方かもしれない。かなり荒唐無稽なところもあるし。
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映画『クロエ』



大学教授の夫(リーアム・ニーソン)と高校生の一人息子と暮らす女医キャサリン(ジュリアン・ムーア)が、夫の浮気を疑い娼婦クロエ(アマンダ・セイフライド)を雇って夫を誘惑させるのだが、その報告を聞きながら嫉妬と欲情を抑えきれず、クロエと関係を持ってしまい、自分がクロエとの関係から抜け出せなくなっていく……、という話。

美しくもスタイリッシュな映像、若いアマンダ・セイフライドの小悪魔的魅力、ジュリアン・ムーアの表現する中年女性の切ない懊悩など、大人向けの見どころ多し。
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2014年02月06日

映画『ソラニン』



これは青春映画であり、恋愛映画であり、音楽映画である。さらにいうと、音楽映画のなかでも「バンドもの」に分類される映画である。ほら、メンバーが集まって練習して、困難を乗り越えてライブをやる、そういう映画があるでしょう? 『リンダリンダリンダ』とか『スクール・オブ・ロック』とか。『スイング・ガールズ』なんかもそうかな。この手の映画でハズレに出会ったことはない。自分のなかでは「バンドもの=鉄板」という法則が成り立っているしだいであり、『ソラニン』もまたその例に漏れないできばえなのであった。

主演は宮崎あおい。ギターとボーカルを相当練習したそうで、ライブのシーンはじつに素晴らしい。サンボマスターのベーシスト近藤洋一がバンドのベーシスト役を好演。財津和夫のカメオ出演もあったりする。原作者が作詞し、アジカンの後藤正文が作曲したテーマ曲「ソラニン」は、それ自体が名曲といってよいだろう。
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